火曜日はスーパーヘ

ベテラン俳優龍昇が挑む、フランス現代演劇の俊英、エマニュエル・ダルレのモノドラマ。2018年6月、若葉町ウォーフの初演で多くのお客さまから大好評を得た、「鴎座」新レパートリーです。


妻を亡くし、独り暮らしをする老人のもとに毎週火曜日、娘が世話をしにやってくる。スーパーでの買い物、掃除、洗濯、部屋の片付け。それを見る老人の冷たい視線。

マリ=ピエールと名乗る娘は性転換した息子ジャン=ピエール。

生まれ持った性別を捨てて女性になったマリの一人語りで進む舞台。

彼女(彼)を見る故郷の人たちの好奇の目、気まずさ。

老親を気遣いながら父に理解されないLGBTの息子の哀しみ。そして悲劇的な結末。

孤独の影を背後に投影させた演出。1時間ほどの短い作品ながら凝縮された舞台。本格的な一人芝居は初めてという龍昇の飄然泰然とした佇まい。おかしさと悲しさに彩られた身体性。横浜でのマチネ公演ながら、多くのお客さんが詰めかけた。

山田勝仁(批評家/演劇ジャーナリスト)

theatre company KAMOME-ZA 2019

佐藤信 (劇作家、演出家) の個人劇団「鴎座」2019年度の repertory program

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